ChatGPTを活用した時短コーディング術10選【プロンプト有】

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公開日:2024年10月28日
最終更新日:2024年10月30日

ChatGPTを活用した時短コーディング術10選【プロンプト有】

はじめに

この記事では、Pythonなどのプログラミングで役立つ、ChatGPTを活用した時短コーディングテクニックを10個ご紹介します。プログラミング未経験者にとって、コーディングやバグの解消は難しく、反復的な作業が多いことがあります。効率的に作業を進めるために、ChatGPTの力をフル活用してみましょう!

コーディング中にこのページを開いておけば、辞書のように活用できます。今すぐブックマークして、効率的なコーディングライフを始めましょう!


1. コードを解釈

ぱっと見た感じは問題ないコードに見えるけど、内容を理解できない箇所がある……」と悩んだことはありませんか?

プログラミング初心者だけでなく、誰もがそのような状況に立つことがあります。無駄に悩む代わりに、ChatGPTの助けを借りてみましょう!

プロンプト例

以下のコードスニペットについて、詳細で段階的な説明を提供してください:

「ここにコードを貼り付けてください」

具体例

たとえば、以下のPythonコードが理解できないとします。

def fibonacci(n): if n <= 1: return n else: return fibonacci(n-1) + fibonacci(n-2)

・プロンプトを使用してChatGPTに質問します:

以下のコードを初心者にもわかるように説明してください

def fibonacci(n): if n <= 1: return n else: return fibonacci(n-1) + fibonacci(n-2)

・ChatGPTの回答例

このコードはフィボナッチ数列を計算する関数です。フィボナッチ数列とは、前の二つの数字を足して次の数字を作る数列です。

  1. ベースケース:もしnが1以下の場合、そのままnを返します。
  2. 再帰ケース:それ以外の場合、fibonacci(n-1)fibonacci(n-2)を計算し、その結果を足して返します。

2. コードの修正

「コードの目的は分かるけれど、エラーが発生して原因がわからない……」そんなときにChatGPTを活用しましょう。エラーの原因を特定し、修正するのは難しい作業ですが、ChatGPTがサポートしてくれます。

プロンプト例

このコードを修正し、ステップバイステップでプロセスを説明してください。
私が受け取ったエラーメッセージは以下の通りです:

「エラーメッセージを貼り付ける」

こちらがコードです

「コードを貼り付ける」

具体例

・エラーメッセージ

Uncaught ReferenceError: myFunction is not defined

・コード

function myFuncton() { console.log("Hello, world!"); } myFunction();

・プロンプトを使用してChatGPTに質問します

このコードを修正し、エラーの原因と解決方法を教えてください。
エラーメッセージは
Uncaught ReferenceError: myFunction is not defined

コードは
function myFuncton() { console.log("Hello, world!"); } myFunction();

ChatGPTの回答例:

エラーの原因は、関数名のスペルミスです。

  • 問題点:関数を定義するときにmyFuncton()としていますが、呼び出し時にはmyFunction()としています。
  • 解決策:関数名を一致させます。

・修正コード

function myFunction() { console.log("Hello, world!"); } myFunction();


3. コードの変換を行う

ReactでTSXで書くべきコードをJSXで書いてしまった……」など、異なる言語間でのコード変換が必要な場合もChatGPTに頼んでみましょう。

プロンプト例

・このコードを「元の言語」から「ターゲット言語」に変換してください:

「コードを貼り付ける」

具体例

・JavaScriptのコードをTypeScriptに変換したい場合

function greet(name) { return "Hello, " + name; }

・プロンプト

このコードをJavaScriptからTypeScriptに変換してください
function greet(name) { return "Hello, " + name; }

・ChatGPTの回答例

function greet(name: string): string { return "Hello, " + name; }


4. テストデータを生成する

「テストデータを手動で作成するのは大変……」そんなときはChatGPTにお任せしましょう。手動で大量のデータを作成するのは時間と労力がかかりますが、ChatGPTがあればすぐに生成できます。

プロンプト例

このテーブルに関連するデータサンプルを20個作成してください
「テーブル定義を貼り付ける」

具体例

・テーブル定義

CREATE TABLE products ( id INT PRIMARY KEY, name VARCHAR(100), price DECIMAL(10,2), in_stock BOOLEAN );

・プロンプト

このテーブルに関連するデータサンプルを5個作成してください

CREATE TABLE products ( id INT PRIMARY KEY, name VARCHAR(100), price DECIMAL(10,2), in_stock BOOLEAN );

・ChatGPTの回答例

INSERT INTO products (id, name, price, in_stock) VALUES (1, 'Laptop', 999.99, TRUE), (2, 'Smartphone', 499.49, TRUE), (3, 'Headphones', 79.99, FALSE), (4, 'Monitor', 199.99, TRUE), (5, 'Keyboard', 49.99, TRUE);


5. コードの自動生成

アイデアはあるけれど、具体的なコードを書き始めるのが難しい場合、ChatGPTにコード生成を依頼できます。

プロンプト例

Next.jsを使用してTSXでコードを生成してください。コードにはCSSライブラリとFont Awesomeライブラリを使用して、メニューバーに必要なアイコンを含める必要があります。メニューには "アカウント"、"ショッピングリスト"、および下部に "ログアウト" ボタンが含まれている必要があります。また、Tailwind CSSを使用してメニューバーの色をクリームホワイトに設定してください。

・ChatGPTの回答例

import { FaUser, FaListAlt, FaSignOutAlt } from 'react-icons/fa'; export default function MenuBar() { return ( <div className="bg-cream-white h-screen w-64 flex flex-col"> <div className="flex items-center p-4"> <FaUser className="mr-2" /> <span>アカウント</span> </div> <div className="flex items-center p-4"> <FaListAlt className="mr-2" /> <span>ショッピングリスト</span> </div> <div className="mt-auto flex items-center p-4"> <FaSignOutAlt className="mr-2" /> <span>ログアウト</span> </div> </div> ); }


6. ドキュメントの作成を支援

ChatGPTを使って、コードのコメントや使用方法を含むドキュメントを自動で生成できます。

#をコードのなかに含めることで、コメントや使用方法としてドキュメントに残せます。また、一時的に使わない(停止)する部分の前に#を使うこともできます。

プロンプト例

以下のコードに対して、適切なコメントを追加し、使用方法を含むドキュメントを作成してください
「コードを貼り付ける」

具体例

以下のコードにコメントを追加し、使用方法を説明してください

def calculate_area(radius): return 3.1415 * radius * radius

・ChatGPTの回答

# 円の面積を計算する関数 def calculate_area(radius): """ 与えられた半径を持つ円の面積を計算します。 Parameters: radius (float): 円の半径 Returns: float: 円の面積 """ return 3.1415 * radius * radius # 使用例 area = calculate_area(5) print(f"面積は {area} です。")


7. コードの最適化をする

動作するコードを、より効率的にする方法をChatGPTに依頼してみましょう。ChatGPTは、コードの効率性を向上させるための最適化を提案してくれます。

プロンプト例

以下のコードを最適化してください
「コードを貼り付ける」

具体例

・プロンプト

以下のコードを最適化してください

umbers = [1, 2, 3, 4, 5] squared_numbers = [] for num in numbers: squared_numbers.append(num ** 2)

・ChatGPTの回答例

numbers = [1, 2, 3, 4, 5] squared_numbers = [num ** 2 for num in numbers]


8. コードのレビューを依頼

書いたコードが正しく動くかどうか不安なとき、ChatGPTにレビューを依頼しましょう。ChatGPTはコードを詳細に分析し、潜在的な問題点や改善点を指摘してくれます。

プロンプト例

このコードをレビューし、改善点を指摘してください
「コードを貼り付ける」

具体例

・プロンプト

以下のコードをレビューし、改善点を教えてください
function isEven(num) { if (num % 2 = 0) { return true; } else { return false; } }

・ChatGPTの回答例

問題点:比較演算子が間違っています。=ではなく===を使用すべきです。
改善策:function isEven(num) { if (num % 2 === 0) { return true; } else { return false; } }
さらに簡潔にする方法:function isEven(num) { return num % 2 === 0; }


9. APIリクエストを作成【APIについても解説します!!】

新しいAPIを使用する際、そのリクエストの書き方が分からないときにChatGPTが助けてくれます。APIのリクエストコードを正しく書くのは初心者にとって難しいことが多いですが、ChatGPTなら簡単です。

そもそもAPIとは?

API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェア同士が情報をやり取りするための仕組みです。たとえば、天気予報アプリが気象データを取得する際にAPIを使います。

APIリクエストを行うために必要なもの

  1. エンドポイント:データを取得または送信するためのURL。
  2. HTTPメソッド:データを取得するのか、送信するのかなどの操作方法(例:GETPOST)。
  3. ヘッダー情報:認証情報やデータ形式を指定するための情報。
  4. パラメータやボディ:必要に応じて、追加のデータを送信。

プロンプト例

以下のAPIのリクエストコードを作成してください
「APIの詳細を貼り付ける」

具体例

・APIの詳細

エンドポイントhttps://api.example.com/data

HTTPメソッドGET

ヘッダーAuthorization: Bearer YOUR_TOKEN

・プロンプト

Pythonで、以下のAPIにリクエストを送るコードを作成してください:
- エンドポイント:https://api.example.com/data
- メソッド:GET
- ヘッダー:Authorization: Bearer YOUR_TOKEN

・ChatGPTの回答例

import requests # APIのエンドポイント url = 'https://api.example.com/data' # ヘッダー情報(認証情報など) headers = { 'Authorization': 'Bearer YOUR_TOKEN' } # GETリクエストを送信 response = requests.get(url, headers=headers) # レスポンスの確認 if response.status_code == 200: data = response.json() print(data) else: print(f"エラーが発生しました。ステータスコード:{response.status_code}")

・解説

  • import requests:APIリクエストを簡単に行えるrequestsライブラリをインポートします。
  • url:APIのエンドポイントを指定します。
  • headers:必要なヘッダー情報を辞書形式で指定します。
  • requests.get():GETリクエストを送信します。
  • レスポンスの処理:ステータスコードを確認し、成功した場合はデータを取得します。

10. エラーメッセージを解説

プログラムがエラーを出したとき、そのエラーメッセージの意味が分からない場合にChatGPTが解説してくれます。エラーメッセージの内容を理解することは、問題解決の第一歩です。

プロンプト例

このエラーメッセージの意味を説明し、解決方法を教えてください
「エラーメッセージを貼り付ける」

具体例

・エラーメッセージ

TypeError: unsupported operand type(s) for +: 'int' and 'str'

・プロンプト

このエラーメッセージの意味と解決方法を教えてください
TypeError: unsupported operand type(s) for +: 'int' and 'str'

・ChatGPTの回答例

原因:整数(int)と文字列(str)を足そうとしていますが、これはサポートされていません。

解決策:型を一致させる必要があります。例えば、整数を文字列に変換してから足すか、文字列を整数に変換します。

・修正例

# 整数を文字列に変換する場合 result = str(5) + " apples" # 文字列を整数に変換する場合 result = 5 + int("10")


まとめ

ChatGPTは、コードの理解からデバッグ、変換、最適化、レビュー、ドキュメント作成まで、多岐にわたるサポートを提供してくれます。ただし、AIが提供する情報が常に正確であるとは限らないため、最終的な確認は人間の開発者が行うべきです。また、機密情報や個人情報を含むコードをそのままAIに入力する際には、プライバシーやセキュリティの観点から注意が必要です。

初心者から上級者まで、ChatGPTを活用することで効率的に作業を進めることができます。今後も進化する生成AIの力を借りて、より効率的で効果的な開発環境を整えていきましょう。


注意事項

  • 倫理的な使用:ChatGPTを使用する際は、著作権やプライバシーに配慮しましょう。
  • 情報の検証:AIが提供する情報は必ずしも正確ではない場合があります。必ず自分で検証してください。
  • セキュリティ:機密情報を含むデータをAIに入力しないように注意してください。

最後に

この記事が皆さんの開発効率向上に役立てば幸いです。ChatGPTを活用して、よりスマートなコーディングライフを送りましょう!

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