リンクジュースとページランク:SEOにおける基礎知識の深掘り
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公開日:2024年9月11日
最終更新日:2024年9月11日
目次
ページランク(Google PageRank)とリンクジュース(Link Juice)の基本知識
ページランク(PR)とは何か?
ページランク(Google PageRank)は、GoogleがWebページの重要度を評価するための指標です。簡単に言うと、他のサイトから多くリンクされているページは信頼されていると見なされ、検索結果で上位に表示されやすくなります。
ただし、ここで注意が必要なのは、Googleが内部で使用しているページランクと、私たちがツールバーなどで確認できるページランク(TBPR)には違いがあるということです。Googleはもっと細かい値を使っており、これが検索結果に影響を与えます。ちなみに、TBPRは約3ヵ月ごとに更新されるのが一般的です。
ページランクを見るためのツール
PageRank Display
ツールを使えば、簡単にページランクを確認できます。これはSEO対策において非常に便利なツールです。
リンクジュースとは何か?
リンクジュースとは、Webページのリンクを通じて伝わる「価値」のことを指します。リンクが多ければ多いほど、そのページは信頼されていると見なされ、結果としてページランクが高まります。ページランクは、このリンクジュースの量によって決まります。また、ページランクの高いページからリンクされているとより効果的です。つまり量と質によってリンクされるサイトはページランクがあがります。
ページランク別Webサイトの例
- ページランク10:アメリカ政府公式サイト、Twitter
- ページランク7~9:Google、Yahoo!、Facebook
- ページランク5~6:人気が高いWebサイト
- ページランク4:人気があるWebサイト
- ページランク3:平均的なWebサイト
- ページランク1~2:人気が低いWebサイト
- ページランク0:評価なし
被リンク指数(HIS)
ページランクの計算式「PR(Tn)/C(Tn)」は被リンク指数(HIS)と呼ばれ、理論上、この数値が高いほど「重要度の高いリンク」と言えます。
ページリンクを増やす方法
ページランクやリンクジュースの基本を理解したところで、実際にページリンクを増やし、ページランクを向上させるための具体的な方法を紹介します。リンクは、量だけでなく質も重要ですので、これらの方法を戦略的に活用しましょう。
1. 質の高いコンテンツを作成する
コンテンツが魅力的であれば、他のサイトが自然にリンクを張りたくなることがあります。信頼性が高く、読者にとって価値のあるコンテンツを作成することが、被リンクを増やす最も効果的な方法です。
2. ゲストブログを投稿する
他のサイトで記事を書く代わりに、自分のサイトへのリンクを記事内に設置してもらいます。これにより、自然な形でリンクを増やすことができます。また、相手サイトの読者にも自分のサイトを知ってもらえる機会が増えます。
3. リンクベイト戦略を使用する
リンクベイトとは、他のサイトがリンクを張りたくなるような魅力的なコンテンツを提供することです。例えば、調査データ、インフォグラフィックス、ハウツーガイドなどが人気です。このようなコンテンツはSNSでもシェアされやすく、結果的に多くのリンクを獲得できます。
4. SNSを活用する
ソーシャルメディアで自分のコンテンツを積極的にシェアし、他のユーザーにもリンクをシェアしてもらうように促します。これにより、外部サイトやブログからのリンクが期待できます。
5. ディレクトリやフォーラムに投稿する
信頼性のあるオンラインディレクトリやフォーラムに自分のサイトを登録することで、リンクを増やすことが可能です。ビジネスディレクトリや業界特化型フォーラムは良質なバックリンクを得る手段となります。
6. 壊れたリンクを修正してもらう
他のサイトで壊れたリンク(リンク切れ)を見つけた場合、そのサイトの管理者に連絡し、自分のサイトの関連ページを新たなリンクとして提案する方法です。これにより、相手にとっても価値があり、リンクを獲得できる可能性があります。
7. 自サイト内での内部リンクを強化する
内部リンクを使って、重要なページへリンクジュースを流すことも忘れないでください。関連するページ同士をリンクさせ、検索エンジンがサイト全体を把握しやすくすることがSEOにも有効です。
8. 業界の専門家とコラボレーションする
インタビュー記事や共同で作成したコンテンツを公開することで、その専門家のサイトからリンクを獲得できる可能性があります。業界のインフルエンサーや専門家と協力することで、信頼性の高いリンクを得ることができます。
リンクジュースのコントロール
「rel="nofollow"」と「Page Rankスカルプティング」について
過去には、「Page Rankスカルプティング」というリンクジュースを特定のページに集中させる方法がありましたが、現在はnofollow属性でリンクジュースが消滅するため、この手法は使えません。ただし、信頼性の低い外部リンクにはnofollowを付けるべきです。内部リンクについてはnofollowは不要です。
まとめ:nofollow属性の使いどころ
- 関連性が低い外部サイトへのリンク:nofollowを使用
- 内部リンク:nofollowは不要
- 関連性が高いリンク:アンカーテキストを使ってテーマ性を強調
リンクによってページランクが漏れるか伝わるかについては、「内部リンクは漏れる」「外部リンクは伝わる」という考え方が一般的です。ユーザーにとって有益なリンクであればnofollowは不要で、関連性が低ければnofollowを使用するというシンプルな考え方が適しています。
検索エンジンのアルゴリズムはユーザーを重視しているため、私たちもユーザーを第一に考えたWebサイト作りをすれば、SEO対策が自然とできるでしょう。